レイヤーグループを使った作業

タイトルエディタのレイヤーリストを使うと、レイヤーを一時的または永久的にグループ化できます。

一時的にグループ化するには、編集ウィンドウまたはレイヤーリストで普通にレイヤーを複数選択します。その後、ルックを適用するなどの変更を行うと、同時にグループ全体に変更が適用されます。このグループは、別のレイヤー、または編集ウィンドウの空きエリアをクリックするまで解除されません。解除されると、各レイヤーは個別の状態に戻ります。一時グループでは、各メンバーのコントロールフレームはまとめて表示されます。

永久的にグループ化するには、まず一時グループを作成してから、レイヤーリストのツールバーまたは、メンバーレイヤーの[グループ化]コンテキストサブメニュー[グループ化]ボタンをクリックします。グループ化されると、[グループ解除] ボタンまたはメニューコマンドで明確に解除する、またはレイヤーリストでグループをメンバーレイヤーの外にドラッグするまで解除されません。さらに [再グループ] コマンドは、グループ解除されたグループを再度グループ化します。

永久グループが選択された場合は、すべてのグループメンバーでコントロールフレームを共有します。個別メンバーのコントロールフレームは表示されません。

永久グループは、レイヤーリストに各自のヘッダーとタイムラインを持っています。グループヘッダーでは、メンバーレイヤーのヘッダーの表示および非表示を操作できます。グループが開いている場合は、メンバーレイヤーは対応するグループヘッダーの下に表示されます。

Avid Studio image001 レイヤーグループを使った作業

レイヤーリストの標準レイヤーと3つのメンバーレイヤーのあるグループ。タイムラインは、グループ自身およびメンバーの1つに適用されているモーションを示しています。マウスポインタは、グループを折りたたんでメンバーレイヤーの名前を表示しないようにする位置にあります。

一時グループと永久グループは、以下で説明するとおり、多くのコマンドに対する反応が異なります。

注:永久グループにあるレイヤーでも、編集ウィンドウグループが選択されていない場合またはレイヤーリストで個別に選択できます。メンバーレイヤーは、永久グループに含まれる(または含まれない)別のレイヤーで構成される一時グループに追加できます。

レイヤーの複数選択

グループ化の最初の手順では、統合する複数のオブジェクトを選択します。編集ウィンドウでは、この操作は2つの方法でおこなうことができます。

·     マウスをクリックしたままドラッグして、グループ化するオブジェクトをすべて含む長方形の選択範囲「マーキー」を作ります。

·     グループ化する最初のオブジェクトをクリックしてから、Ctrl キーを押しながら残りのオブジェクトをクリックします。

レイヤーリストを使ってレイヤーを複数選択する方法は、「レイヤーリストを使った作業」で説明しています。

グループを使った編集ウィンドウの操作

一時グループも永久グループもその位置やサイズを変えたり、回転したりできます。

グループの位置を変えるには、個別レイヤーの操作と同様にグループを新しい位置にドラッグします。

永久グループを回転するには、共有コントロールフレームの回転ハンドルをドラッグします。グループの全メンバーが、太陽の周りを回転する惑星のように中心を基点に回転します。

一時グループを回転するには、いずれかのメンバーの回転ハンドルをドラッグします。グループに属する全メンバーがそれぞれの中心を基点に回転します。

永久グループのサイズを変更するには、共有フレームの制御点のいずれかをドラッグします。全レイヤーがゴムシートの上に描かれているかのように、グループ全体のサイズが変わります。

一時グループのサイズを変更するには、任意のメンバーのコントロールフレームの制御点のいずれかをドラッグします。各レイヤーが各自の中心を基点に拡縮されます。

グループのサイズを変更する操作は、個別レイヤーと同じで、角の制御点をドラッグするとレイヤーのアスペクト比を維持することができ、側面の制御点をドラッグすると縦横比も変更することができます。

プロパティをグループに適用する

一時グループを選択すると、どのプロパティ設定も設定内容が適用可能な限り全メンバーに適用されます。

·     ルックを適用すると、テキストまたは形状メンバーに適用されます。

·     モーションアイコンを右クリックしてから[選択したレイヤーに追加]を選択してモーションを追加すると、その結果は、各メンバーに個別に追加した状態と同じになります。

·     フォントを選択する、またはその他のテキストスタイル属性を変更すると、一時グループに属するすべてのテキストメンバーが更新されます。

初めてグループ化されたときを除き、永久グループに対するこのような操作には、独自のルールが設定されます。

·     ルックを適用すると、一時グループと同様に機能し、グループ内のすべてのテキストおよび形状レイヤーに影響します。

·     永久グループにモーションを追加すると、グループが1つの動画オブジェクトアニメーションとして処理され、文字、単語、線などのメンバーは配慮されません。ただし、各メンバーに割り当てられたモーションはグルーブの一部分として実行されます。

·     テキストスタイルは永久グループに適用できません。

一時グループのレイヤー配列

グループ操作の最後の機能は、一時グループにのみ適用される機能で、レイヤーリストツールバーの [グループ配置] ボタンで実行します。このコマンドには、横方向に3種類、縦方向に3種類があり、グループに属する全メンバーに適用できます。ただし、最初に選択されたレイヤーは他のレイヤーの位置を設定するため除外されます。

レイヤーグループを使った作業