オーディオエフェクト

オーディオエフェクトはビデオエフェクトと同様に、創造的なエレメントブランチのライブラリにあります。エフェクトをプロジェクトに加えるひとつの方法は、ライブラリからオーディオクリップ(同期オーディオを持つビデオクリックも含む)にドラッグすることです。

Avid Studio image001 オーディオエフェクト

[ローファイエフェクト] オーディオエフェクトをクリップに追加しているところ

通常、エフェクトはプレビューやカスタマイズが簡単なオーディオエディタ [エフェクト] パネルを使って追加します。このパネルは、オーディオのあるタイムラインクリップで作業しているときに利用可能です。パネルは、オーディオエディタをライブラリから開くと使えません。(反対に、オーディオエディタの [補正] パネルのツールは常に利用可能です。

オーディオエフェクトのすべてのインターフェイスは、ビデオエフェクトと全く同様です。そのため、共有の機能はここでは説明を割愛しています。イコライザーやディエッサーなどのいくつかのオーディオエフェクトは、補正ツールの役割も担っています。ここでは、その他のオーディオエフェクトについて説明します。

チャンネルツール:このエフェクトの基本的なアクションは、ステレオのオーディオ信号をルートします。このエフェクトを使うと、左や右のいずれかまたは両方の入力チャンネルをいずれかまたは両方の出力チャンネルに接続できます。さらに、チャンネルツールは、フェーズ反転やボイス除去「カラオケ」エフェクト)を含む、特殊なプリセットも提供します。

コーラス:コーラスエフェクトは、オーディオストリームに「エコー」を繰り返し適用することで、より深みのあるサウンドを作り上げます。エコーの発生頻度、1 回の繰り返しから次の繰り返しへの音量の軽減などのプロパティをコントロールし、フランジャーのようなサウンドやその他のさまざまな結果を生み出すことができます。

ローファイエフェクト:ローファイエフェクトは、録音にノイズと雑音を加えます。このエフェクトにより、受信状態の悪いラジオや傷のある古いレコードからの音声を聞いているような効果を作り出すことができます。

レベルツール:このエフェクトは、ビデオ作品での録音オーディオによくある問題を解決するエフェクトです。これは、オリジナルのオーディオで異なるエレメントで録音の音量バランスが崩れているという問題です。たとえば、ビデオを撮影しているときのコメントのレベルが高すぎるため、その場所のほかのサウンドがほとんど聞こえないというような場合があります。

レベルツールは、オリジナルクリップでターゲット音量を見つけます。音量が低いときはレベルツールが固定された比率で元のレベルに増やします。ターゲット音量を上回ると、レベルツールがコンプレッサとして動作し、オリジナルのレベルを下げます。パラメータを注意深く調整すると、オーディオの内部バランスを大きく向上させることができます。

リバーブ:リバーブエフェクトは、特定のサイズとサウンドの反射特性を持つ部屋でソースサウンドを再生したエフェクトをシミュレートします。聴取者の耳にオリジナルサウンドが到達する時間と最初のエコー間の感覚は、大きな部屋では長くなり、小さな部屋では短くなります。エコーが消える率は、部屋のサイズと壁の反射特性の両方に依存します。

リバーブのプリセットは、シミュレートする部屋の種類によって名前が付いています。これは、車の助手席から巨大な地下洞窟までさまざまなものが用意されています。

ステレオエコー:このエフェクトは、フィードバックとバランスコントロールで右と左の各チャンネルで個別に遅延を設定し、さまざまなおもしろい音を作ることができます。

ステレオスプレッド:このエフェクトを使うと、オーディオクリップでステレオリスニングフィールドの幅を増やすことができます。より広がりのある音をミックスするためによく使用されます。

オーディオエフェクト